赤レンガ

東京国立近代美術館(工芸館)に行って来ました。

色ごとに分けられた、
着物や壺、美しい工芸品が
展示されていて、見ごたえありました。

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逆光で、撮影に苦労しましたが、(笑)
ヨーロッパのお城みたいなこの建物は、
明治43年、陸軍技師 田村鎮の設計により、
近衛師団司令部庁舎として建てられたもので、
1970年代に保存活用工事が行われ美術館となりました。

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建物にも興味があって、訪れた工芸館。

明治時代の官庁建築って、こんな感じだったんだそうです。

丸の内とか、霞ヶ関に昔はこんな建物が
沢山あったんですよね。

時代によって、あるいは、
日本の歴史をどうとらえるかによって、
壊されたり、保存されたり、
建物の価値や扱いは、変わるものだけれど、
こうして観ることができてよかった。

その時代のいろんな思いを感じる。

長く、放置された時代を経て、
現在は、重要文化財になっている工芸館です。

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3D

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某日、東京国立近代美術館に行って来ました。

「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」展は
7人の建築家達による美術展。

珍しく写真撮影オッケーの展覧会でした。
ルールを守ればブログにもアップして良しとの事だったので、
作品の一部をご紹介します。

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アトリエ・ワン 
《まちあわせ》
「建築はどこにあるの? 
7つのインスタレーション」
東京国立近代美術館

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中村竜治 
《とうもろこし畑》 
「建築はどこにあるの? 
7つのインスタレーション」
東京国立近代美術館
左下:伊東豊雄 《うちのうちのうち》
「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」
東京国立近代美術館

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右上:中村竜治 《kuma》
「建築はどこにあるの?7つのインスタレーション」
東京国立近代美術館

作品は、内部に入り込んで体感するものや、
逆に、入れそうで入れないもの、
ガリバーになった気分になるもの、
観客もアートと一体化するもの、
異空間を感じたり、細かさに驚いたり。

立体の美。
無駄のない美しさ。

建築は3Dだから、背中でも感じた。
作品に包みこまれる感じでした。

体感型のちょっと異質な美術展で面白かったです。

絵画は2Dで
視界いっぱいに広がる感じだし、
(・・・ずっと観てると、飲み込まれるけど)

文学は胸を突き抜ける。時折、突き刺さって留まる。

それぞれに違いがあって面白い。

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美術館のカフェで休憩。

陽射しが強かったので、
外のテラスはあきらめました。

ランチタイムを過ぎたカフェは
静かで穴場でした。

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疲れたので、ちょっと休憩。
そして、この後、工芸館へ・・・。

・・・工芸館の日記はまた。


蔦の絡まる・・・。

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8月某日。

少し陽射しが弱くて涼しかった日に、
横浜開港資料館に行って来ました。

デジカメを持っていくのを忘れて、がっくり。
画像が悪いけれど、ケータイのカメラで撮影しました。

横浜開港資料館はお気に入りの場所。
写真の旧館は旧英国総領事館で、昭和6年(1931)に建てられたそうです。

蔦の絡まりぐあいが、いい感じだな・・・。

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この日は、「横浜山手 コスモポリタンたちの1世紀」展を観てきました。

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そして、帰り道、すぐ側の横浜税関(通称クィーン)にも、ふらりとお邪魔。
ずっと、入ってみたくて機会を逃していた、
クィーンの広場に行って来ました。

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偽造ブランドグッズあてクイズ(?)が面白かった。

過去にキング(神奈川県庁本庁舎)と
ジャック(横浜市開港記念会館)も アップしてるから、
これで、このブログにも横浜三塔がそろった事に・・・。


夕暮れ湖畔

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尋常じゃない暑さが続いて、

日中の外出がままならない今日この頃。
夕暮れ時を待って、近所の公園に出かけました。

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陽が沈むまで、湖畔のベンチでまったり。

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日没。

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今日も一日お疲れ様。

湯河原・天野屋

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7月某日、湯河原へ行って来ました。
目的は温泉。
そして美術館。

この川のほとりに
かつて名だたる作家や画家、
文化人達が愛した、由緒ある『天野屋』という
旅館がありました。

階段などに、僅かに、古き佳き時代の面影を残す
かつての「天野屋」本館は、
現在『町立湯河原美術館』となり、
文藝春秋の表紙でも有名な日本画家、
平松礼二さんをはじめ、
湯河原ゆかりの作家達の
作品を展示する美術館となっています。

そこで、竹内栖鳳の絵を見てきました。

竹内栖鳳は、
「東の横山大観、西の竹内栖鳳」と謳われた
戦前の京都画壇を代表する日本画家です。

今から15年程前でしょうか、
ご縁があって、京都の嵯峨にある
栖鳳の別荘、「霞中庵」に招かれ、
数多くの栖鳳の絵を見せて頂いた事がありました。

それ以来、栖鳳は私にとって、特別な日本画家になりました。

『天野屋』は、その、竹内栖鳳が、
病気療養の為、湯河原に赴き、
その後、その一角に住居と画室を構え、
制作に励み、そして、永眠した旅館でもあります。

美術館には
栖鳳の作品も展示されていました。

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竹内栖鳳の絵には、
日本画でありながら、ローマの古城など、
西欧の建物や風景が描かれたものがあります。

栖鳳は1900年のパリ万博視察の為に、
訪れた西欧諸国で、コローやターナー等、西欧絵画の影響を受け、
伝統的な日本画の中に、貪欲に西欧絵画の特質を取り入れ、
新しい画風を作り上げたといわれています。

幕末に生まれ、明治〜大正を生き、
戦前に亡くなった、偉大な画家。

戦後生まれで当たり前に欧米文化の中で育った私。

横山大観や竹内栖鳳ら日本画家よりも、
ピカソやモネ、セザンヌ等、西洋画家の方を身近に感じる事が多い
環境に育った私ですが・・・。

日本が失ったもの、得たもの、守り抜いたもの、
変えたもの、新たに生み出したもの・・・。

計り知れない変化の時代を体験した、
栖鳳が我々に遺してくれたものを観てきました。


中川一政美術館

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7月某日、真鶴半島。

神奈川の景勝50選に選ばれた、名勝三ツ石。

崖の下まで降りられず岬から撮影。
うす曇の空でしたが、かえって、風情があったかも。

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岬の中ほどにある中川一政美術館を訪ねました。

97歳とご長寿の画伯でしたが、
とても90代で描かれたとは思えない
力強い筆遣いと色彩の絵が多数。

迫力のある福浦港の絵と
薔薇の絵
勢いのある魚の絵が印象的。

中川一政さんは油彩だけでなく
書や陶芸など、幅広く活躍なさった芸術家ですが、
21歳の時、最初に書いた絵が、
大正〜昭和初期の洋画家
岸田劉生さんに見出され、画家を志したそう。

美術館を訪ねていくと
画家達の交流の足跡を辿る旅にもなって楽しいです。

モダンな美術館でした。

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絵に描かれた「福浦」の港を訪ねた後、湯河原へ・・・。


アートな日々

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横浜美術館で開催中の
「ポーラ美術館コレクション展」に行って来ました。

『印象派とエコール・ド・パリ』。

遥か昔に単位を取った「西洋美術史」を
思い出しながら・・・いや、昔過ぎて、思い出すのに苦労しながら、
復習。

印象派〜ポスト印象派、フォーヴィスム、キュビズム・・・。

「もっと新しい表現を」「科学的に」「野性的に」
「多角的に」「革新的に」「心のままに」「自由に」
「己のみの表現で」

どうしてそこまでして、新しい絵画を描こうとするのか、
キャンバスのこちら側、
私が立った位置に、立っていたはずである画家達に
問いかけてきました。

肯定とか、否定とか、
確信とか、迷いとか、一か八かとか、
嘆きとか喜びとか、いっぱいあふれていて、
ただ、圧倒されて帰ってきました。

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モネにセザンヌにスーラーにピカソにルノアールに
シャガールにユトリロにモディリアーニにetc・・・。

ポーラ美術館さんは凄いです。
オールスターそろってます。

この日は、混雑もせず、
ゆっくり観られて最高でした。

エコール・ド・パリ(パリ派)の
藤田嗣治さん、いいな〜。
凄くお洒落で、個性的。

あの時代に、パリの街角で、日本人の画家が・・・。
ロマンですね・・・。

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そして、別の日に東京・三鷹の美術館にも行きました。

アール・ヌーヴォーの代表的画家
アルフォンス・ミュシャの絵画展。

展覧会限定の画集を買いました。

アルフォンス・ミュシャは
ポスターやカレンダー、お菓子の包装など、
主に商業美術で活躍した事で有名です。

日本にもファンは多いと思うし(特に女性は)
日本の少女マンガにも影響を与えた画家だと思いますが、
晩年は故郷に戻って、
民族をテーマにした油絵の制作に没頭したそうです。

100年前の日本でも、ミュシャは大人気だったそう。
『白樺』や『明星』で、ミュシャっぽい挿絵や表紙が
流行っていました。

アール・ヌーヴォーの工芸品とかは、
作品によってはグロテスクなものもあって、
ちょっと苦手だったりする私ですが、
絵画、特にミュシャは優美で、最高です。

今月は、この他に
「けんちくのしくみ」展にも行きました。


庭園日和

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梅雨入りして、ジメジメ。
体調管理が大変な季節です。

でも、この日は庭園日和でした。

奥湯河原の旅館のような佇まいですが、
実はご近所の日本庭園の門。

ちょっぴりお散歩をしました。

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花菖蒲やアジサイが見頃でした。

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いいな・・・。日本情緒。

近いうちに、本当に湯河原に
行きたいな・・・。(温泉に入りたい。暑いけど。)

湯河原といえば、西村京太郎さんの
記念館があるらしいですね。

只今、湯河原情報を収集中。

それにしても、現役の作家さんでありながら
大きな記念館を建ててしまうなんて
凄いな〜。
さすが、大人気作家。

私も見習ってこのブログをもうちょっと何とかしないと・・・。

日記以外のコンテンツの充実を・・・。
頑張って更新します・・・。
・・・そのうちしたいと思っています・・・・。

明日は、NHK教育 『グラン・ジュテ 〜私が跳んだ日〜 』を見なくっちゃ!
日本介助犬協会事務局長の高柳友子さんが出演されるそう。

『Flower〜フラワー〜』の取材に協力していただいた
シンシアやエルモ、木村佳友さんもちょこっとテレビに映るらしいです。

「グラン・ジュテ」は女性にお勧め。
私も好きで時々見ている番組です。

輝いて活躍している女性の
人生の分岐点、飛躍のきっかけを追う番組。

楽しみ!。


クラシックホテル

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軽井沢、後編。

軽井沢は久しぶりだったので、
旧軽井沢あたりも散策しました。
木造の可愛い観光会館を出発。

『ショー記念礼拝堂』
『日本基督教団軽井沢教会』
『つるや旅館』

お馴染みの
旧軽井沢の町並みを観た後、

三笠通りの落葉松並木を抜けて
重要文化財『旧三笠ホテル』へ・・・・。

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森の中に佇むクラッシックホテル。

明治38年に竣工。
アメリカで設計を学んだ岡田時太郎の設計。
木造純西洋式のホテル。
でも、これも、全て日本人の手で造られています。

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もう少し早く(明治時代に)生まれて、
三笠ホテルの営業中に宿泊してみたかったな・・・。

日を改めて、
他にも『軽井沢タリアセン』の中にある
国の登録有形文化財の『明治四十四年館』(旧軽井沢郵便局)
旧朝吹山荘『睡鳩荘』
有島武郎別荘『浄月庵』
等にも行きました。

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のんびり滞在しつつ、
色々観てきました。

でも、行き損ねたところも多数・・・。

我が家と軽井沢を・・・、いや、世界中とを、
『どこでもドア』で繋げて下さい、ドラえもん。


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