久しぶりの新宿西口。
都庁を通りすぎて訪れたのは…、
損保ジャパン本社ビルに隣接するのこのオブジェのような建物(画面右下)、SOMPO美術館です。
SOMPO美術館はゴッホの《ひまわり》を所蔵していることで有名です。(こちらは表にある看板で、本物は美術館内で見ました)
今回の展覧会は「藤田嗣治 7つの情熱」展。
今まで藤田嗣治の絵はこちらのブログでも紹介した府中市美術館「藤田嗣治展―東と西を結ぶ絵画―」展や、ポーラ美術館、村内美術館など、幾つもの美術館で見てきましたが、この春「軽井沢安東美術館」に行って、またさらに藤田嗣治の絵を見たくなり、SOMPO美術館に行ってきました。本日(6月22日)までの開催でしたが、数日前に何とか見に行くことができました。展覧会は藤田嗣治の研究第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修で、7つの視点(情熱)から藤田の絵を読み解いて構成されていました。
この展覧会で初めて見る絵も多く、ピカソのアトリエを訪れキュビズムを試みている絵など、藤田独自の画風—いわゆる「乳白色の肌」に代表される―が確立される以前の作品もたっぷり見ることができ、フランスで大成功を収めるまでの藤田の歩みをさらに理解することができました。
そして、上の写真、屋外看板の藤田の《自画像》は彼が70代の時に描いたもの。私も年齢を重ね、作家が晩年に何を描いたかに興味が湧く年頃となりましたが、藤田は子供達、天使、聖母子像などを多く描いています。藤田嗣治の晩年の「情熱」と確かな技術にも心打たれて帰ってきました。
エントランスの窓や壁面のカッティングシートのサインも可愛かったので写してきました。