10月の花々

10月に入り、外出しやすい気候になってきました。

10月上旬に見た花々をアップします。

世界中が不安定な情勢に陥っていて、花々を愛でる時間と余裕があることを奇跡のように感じる今日この頃。

イヌサフラン&シジミチョウ

アゲラタム

コスモス

高嶺ルビー

キバナヒガンバナ

シオン

コガネバナ

アイ

シュウメイギク

オミナエシ

ヒロハノタイワンホトトギス

ランタナ&ツマグロヒョウモン

ニチニチソウ

カイトウメン

ノゲイトウ

美しい花々。

あまりテレビは見ないのですが、何年かぶりに見た朝ドラ『あんぱん』ロスがちょっとまだ続いてます。

子供の頃サンリオで発売されていたやなせたかしさんグッズのファンで、美しい音色の鐘(チャイム)などが家にもありました。私は特にやなせさんの詩が好きで、姉が買ってくる「詩とメルヘン」を読んで育ったので、「たかし」と「のぶ」が「ひっくり返らない正義」を追い求める姿を半年間ずっと応援してきました。

『あんぱん』の時代設定は、最初の部分が『チ・カ・ラ』の最後の方と少し重なります。

『チ・カ・ラ』の最終回で治安維持法が制定されたことを央が千華羅に伝えるシーンがありましたが、その後、言論が統制され、マスコミも教育も芸術も戦意高揚のツールと化し、日本が一気に勝てない戦争へと突入していったことは『あんぱん』にも描かれていましたし、皆さんご存じの通りです。

「戦争反対!」と言えない時代があったなんて「戦争を知らない子供たち」と呼ばれた世代の私には、想像のつかない世界でしたが、それはもう終わった過去の話なのか…歴史が繰り返されないことを祈っています。


9月の海辺

ようやく涼しくなってきました。

9月のプチ旅の写真です。

ホテルの窓から、海をパチリ。

夏は賑やかであったろう海辺ですが、人影もまばら。

出発前の天気予報はあまり良くなかったので心配でしたが、雨に降られずよかったです。


気が付けば9月

気が付けば9月に突入。

猛暑で極力外出を控えていて、8月は花を愛でる余裕が無く、写真も少なめですが、百日紅が綺麗に咲いていました。

ランタナも猛暑の中元気に咲いていました。

先月も和田尚子の漫画をお読みくださった皆様、このブログを訪れて下さった皆様ありがとうございました。

今月もよろしくお願い致します!


 東京都公文書館

東京都公文書館で開催中の企画展「江戸の地誌・絵図~その系譜をたどる」に行ってきました。

寛永9年(1632年)の刊記(現代の奥付にあるような情報が記されている)をもち、刊行された最古の江戸図とされている「寛永九年江戸図(武州豊島郡江戸庄図)」から始まって、次々と刊行されていった江戸の絵図が展示されており、江戸の町が完成されていく様子や、正確な測量が実施され絵図が精密になっていく様子、使いやすいように工夫されていく様子が分かり、面白かったです。

また、江戸の地誌は寛永20年(1643年)刊行の仮名草子「あずまめぐり(別称:色音論)」に始まって、寛文2年(1662年)の「江戸名所記」や延宝5年(1677年)菱川師宣挿絵の「江戸雀」などが展示されており、丁寧に描かれた江戸の景観や風俗が楽しく、全部読んでみたくなりました。

江戸後期のものでは、天保7年(1836年)の「江戸名所図会第十六」が圧巻で、浅草寺の全体像が細かく写実的に5枚続きの俯瞰図にびっしりと描かれており迫力満点でした。

江戸時代も、現代と同様に地図や旅行ガイドブック、名所巡りのようなものは人々に人気だったのだなぁと思う一方で、江戸時代に絵図と地誌の作成・普及が大いに進展したのは戦国時代が終わったことが一つの要因だったようなので、やっぱり平和は大事だなぁと改めて思い、平和を願いました。

展示を見終えて廊下に出たら…

大正時代の東京名所巡りの双六ができるコーナーが。

尾張町

銀座通り

日本橋

東京駅

日比谷公園にフランク・ロイド・ライトの帝国ホテル

『チ・カ・ラ』の舞台を双六で巡ってきました。

そして、東京都公文書館のロゴ画像は明治44年に架け替えられた日本橋の「麒麟」(橋の照明灯の飾りの像)だということに気が付いて思わずパチリ。

こうやって見ると改めてカッコイイ。

江戸の地誌と絵図を見に行ったのだけれど、何だか大正時代の『チ・カ・ラ』にもご縁を感じる訪問でした。

このロゴ画像とはまた別のものですが、東京都公文書館で明治44年に創刊された「東京市史稿」にも、現在まで、日本橋の麒麟をデフォルメしたデザインが表紙に採用し続けられているそうです。

『チ・カ・ラ』にも日本橋の麒麟、描かれていますので、是非、漫画の中で探してみてください。


残暑お見舞い申し上げます

暑いですねー!

本当に残暑が厳しい…。

あっと言う間に、8月も後半ですが、皆様、良いお盆休みをお過ごしになられましたでしょうか?

これはちょこっと前に撮った写真です。

夏休みで遊びに…というわけではなく、いつもの用事で、いつものルーティーン。

ラウンジがたまたま空いていて静かだったので、お茶を頂きました。

最後の一つだったケーキ。残り物には福がある。

夕暮れのお庭を少し散歩しました。

道中、いつも通る道から見えるビルが破壊されていて驚きました!

トリックアートですねー、よくできていてびっくり。

 

秋まで、もう少し、皆様の夏が良きものでありますように。


こんな時はおやつ

豪雨だったり猛暑だったりで外に出られない日々が続いています。

こんな時は家でお茶を楽しむしかないかも!

迷った末に、先月のお誕生日に頂いたハーブティーを飲むことに。

甘酸っぱくて美味しかった!

お菓子は(も)いただき物のGRAMERCY NEWYORKのチーズケーキ。

可愛い大きなお花のお菓子は(こちらもいただき物の)薫るバターSabrina

小さな可愛いお菓子たちは先月出かけたSOMPO美術館のミュージアムショップで買った「ひまわり缶クッキー」。缶(パッケージ)目当ての買い物でしたが、中身のクッキーも美味しかった。ご馳走様でした!

まだまだ暑くなるのかと思うと恐ろしいですが、皆様も熱中症にお気をつけてお過ごしください。


府中市美術館「橋口五葉のデザイン世界」

少し前に府中市美術館で開催中の「橋口五葉のデザイン世界」展に行ってきました。

橋口五葉といえば、夏目漱石の本の装幀を思い浮かべる方も多いかもしれません。

私も橋口五葉の作品を初めて見たのは、確か夏目漱石の特別展で展示されていた「吾輩ハ猫デアル・上編」のジャケット下絵でした。

府中市美術館の窓に貼られた「吾輩ハ猫デアル」のイラスト。

ノスタルジックで可愛いです。

夏目漱石以外にも、泉鏡花など、近代文学の本の装幀を次々と手掛けた五葉ですが、展覧会でも本の装幀画稿や表紙画稿、題字のレンダリングなどが展示されていました。当時の本は今と比べると高価なものであり、そのことが視覚的に実感できるものでした。丁寧に作られた本は美しく、華やかでした。また、「グラフィックデザイン」という言葉が無い時代に、先駆的で芸術的な仕事がなされていたことに驚きました。

画稿は本来、そのものを公開する前提で描かれませんが、それだけに躍動感があり、作者の制作中の息遣いを感じられるような迫力がありました。そして、当たり前ですが、現在の印刷技術が普及する前のことなので、木版で印刷されていたものもあり…。非常に贅沢な重ね刷りがされている作品もありますが、選び抜かれた色彩の調和、インパクト、当時の印刷形態の中から生まれた美を味わって帰ってきました。

また、樋口五葉は文豪たちの本の装幀だけではなく、美しい女性の絵でも有名です。最初の写真の看板、右側部分にある「三越呉服店」のポスターや、浮世絵の研究者でもあった五葉は、女性を描いた新版画を制作し珠玉の作品を残しています。

こちらは展示室の外にあった撮影OKのコーナー。触って開いて読んでも良い夏目漱石の本が復刻(レプリカ)して展示してありました。

リアルに再現してあって(本文までちゃんとありました)びっくり。

開いても閉じても素敵!

当時の人が本を手にした時に感じたワクワク感が体験できました。

他にも、五葉のイラストのスタンプでしおりを作るコーナーがあったり、楽しかったです!

展覧会は7月13日まで開催です。残りの日数は僅かですが、お時間のある方は是非!


気が付けば6月も終わり

あっと言う間に7月に突入していました。

少し遅くなりましたが、6月に見た花々をアップします。

ミソハギ

ランタナ

アンミ・マスユ(ホワイトレースフラワー)

イヌゴマ

ラベンダー

クミスクチン(名前の由来はマレー語で「猫のひげ」だそうです。確かに!)

紫陽花

猛暑で散歩もままならなくなってきていますが、熱中症にお気をつけてお過ごしください。

遅くなりましたが、先月も和田尚子の漫画をお読みくださった皆様、このブログに訪れてくださった皆様、ありがとうございました。

今月もよろしくお願い致します!


紫陽花

所用で出かけたとある日の帰り道、紫陽花を見に公園に立ち寄りました。

ガクアジサイが咲いていました。

この写真の上部の葉の上に…、

大きめのてんとう虫発見。

ネットで調べたところでは「ハラグロオオテントウ」のような…。

昆虫に詳しくないので分かりませんが。

もうじき日が傾きはじめるなぁという時間帯に少し木陰をお散歩しただけでしたが、かなり蒸し暑く、既に蚊も多く…。

夏が来るなぁ…と、思った一日でした。


SOMPO美術館「藤田嗣治 7つの情熱」展

久しぶりの新宿西口。

都庁を通りすぎて訪れたのは…、

損保ジャパン本社ビルに隣接するのこのオブジェのような建物(画面右下)、SOMPO美術館です。

SOMPO美術館はゴッホの《ひまわり》を所蔵していることで有名です。(こちらは表にある看板で、本物は美術館内で見ました)

今回の展覧会は「藤田嗣治 7つの情熱」展。

今まで藤田嗣治の絵はこちらのブログでも紹介した府中市美術館「藤田嗣治展―東と西を結ぶ絵画―」展や、ポーラ美術館、村内美術館など、幾つもの美術館で見てきましたが、この春「軽井沢安東美術館」に行って、またさらに藤田嗣治の絵を見たくなり、SOMPO美術館に行ってきました。本日(6月22日)までの開催でしたが、数日前に何とか見に行くことができました。展覧会は藤田嗣治の研究第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修で、7つの視点(情熱)から藤田の絵を読み解いて構成されていました。

この展覧会で初めて見る絵も多く、ピカソのアトリエを訪れキュビズムを試みている絵など、藤田独自の画風—いわゆる「乳白色の肌」に代表される―が確立される以前の作品もたっぷり見ることができ、フランスで大成功を収めるまでの藤田の歩みをさらに理解することができました。

そして、上の写真、屋外看板の藤田の《自画像》は彼が70代の時に描いたもの。私も年齢を重ね、作家が晩年に何を描いたかに興味が湧く年頃となりましたが、藤田は子供達、天使、聖母子像などを多く描いています。藤田嗣治の晩年の「情熱」と確かな技術にも心打たれて帰ってきました。

エントランスの窓や壁面のカッティングシートのサインも可愛かったので写してきました。


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