寒い日が続いています。
12月とは思えない暖かさだったとある日、「Marie Laurencin(マリー・ローランサン)」展に行ってきました。
「フランスカワイイ」が切り口の展覧会。
マリー・ローランサンといえば、乙女心をくすぐるパステルカラーと、少女や動物たちが愛らしく描かれた柔らかな画風を思い浮かべますが、彼女がそのような造形にたどり着くまでに、どのような創作の歩みを辿ったのか、概観できる展覧会となっていました。
西洋の伝統的な技法で描かれた初期の絵や、ジョルジュ・ブラックと知り合いキュビズムの影響を受けた時代の絵など、一見してローランサンとは分からない作品もありました。
この看板の絵は「ローランサン・スタイル」が確立した時代に描かれたものです。
少女や動物が本当に愛らしくて癒されます。
「マリー・ローランサン」と言えば、今日私たちが、当たり前に思い浮かべる「カワイイ」色や造形。しかし、それは、最初から当たり前に表現された訳ではなく、作家が自分の造形を追い求めた過程で生まれたものであることが、よく分かる展覧会でした。
展覧会を観終えて、外に…。
暖かい日とはいえ、やはり12月。
散歩している人もまばらでした。
12月の午後の景色を数枚、急いでカメラに収めて帰宅しました。