お知らせ

今月も『チ・カ・ラ』をお読みいただき、ありがとうございました。

本日、『チ・カ・ラ』9巻が発売されました! 各デジタル書店にてお求めいただけますので、よろしくお願いいたします。

続いて、集英社・春マン‼2023

「マーガレット&別冊マーガレット60周年企画」のお知らせです。

「マーガレット&別冊マーガレット60周年の歩み」の年表、2000年に『Flower~フラワー~』が!

「60周年記念月替わりセール」に『片道切符』シリーズが6月1日から30日まで参加しております。

各デジタル書店にてお求めいただけますのでよろしくお願いいたします!

マーガレット&別冊マーガレット60周年おめでとうございます!

また、デジタルマーガレットの施策で6月1日から14日まで『チカラ』1巻が無料となるデジタル配信書店もございますので、チェックしてみてください。

『チ・カ・ラ』はデジタルマーガレットにて連載中です。最新話はこちらからお読みいただけますので、是非、ご覧ください!


紅梅河岸高架橋

千代田区神田淡路町にある「紅梅河岸高架橋」は明治時代に出来た鉄道高架橋です。

写真は2連しか撮れていませんが、4連の煉瓦アーチが淡路坂沿いに連なっています。

1908年(明治41年)ここに甲武鉄道(現在の中央本線)の昌平橋駅(昌平橋仮停車場)が開設され、1911年に中央本線が全通した際には、始発駅として活躍しました。延伸工事中の仮停車場だったため、駅舎は無く、この高架橋の真上にホームがありました。1912年に万世橋駅まで中央本線が延伸開業となった際に昌平橋駅は廃止されたため、4年間だけの停車場だったそうです。

 

現在はおしゃれなレストランが高架下に並んでいます。

実はこの写真、十数年前に撮った資料写真のため、現在のお店の様子とは少し違うかもしれません。

前回の記事 「♯近代建築 in 『チ・カ・ラ』」で、新橋駅(烏森駅)の話を書きましたが、新橋駅も高架橋が用いられていたので、紅梅河岸高架橋は中央線本ではありますが、当時の高架橋の雰囲気が伝わるかと思い記事にしてみました。

現在のシンプルな高架橋に比べると、アクセントに石を用いたり、上部には日本橋の欄干のような飾りをつけたり、煉瓦で凹凸をつけ細やかな装飾が施されていたり、当時の高架橋は優雅ですね。


#近代建築 in 『チ・カ・ラ』⑩ 新橋駅

『チ・カ・ラ』1巻のラストで登場する汽車のシーンの舞台は新橋駅です。1909年(烏森駅として)開業、鉄道院設計。

1872年(明治5年)に日本初の鉄道が、新橋―横浜間で開業されたのは有名ですが、ここに登場する新橋駅は鉄道開業当時の初代新橋駅ではなく、1914年(大正3年)以降の新橋駅です。初代新橋駅は開業以来、貨物、旅客、双方で東京の玄関口でしたが、大正3年に東京駅が開業し、起点の駅が初代新橋駅から東京駅に移ったことに伴って、初代新橋駅の近くにあった電車専用の旅客駅だった烏森駅が新橋駅となり、初代新橋駅は荷物、貨物専用駅となって汐留駅と改名されました。

烏森駅は電車専用駅だったと書きましたが、1909年(明治42年)、烏森駅完成と同時に山手線電化工事も完成しました。大正時代といえば「汽車」のイメージですが、電車の運行も各地で始まっていたのです。資料を読み進めると、思っていた以上に当時の人々のモダンな暮らしが見えてきました。達道と千華羅が「目白文化村」を訪れるときに乗っているのは実は汽車ではなく電車です。

『チ・カ・ラ』に登場する赤煉瓦の新橋駅は万世橋駅(1912年開業、辰野金吾・葛西萬司設計事務所設計)を参考に作られたそうです。関東大震災で万世橋駅は焼失。新橋駅も被害を受けますが屋根と内部が焼け落ちたものの、躯体は無事だったため修復されて暫く活躍を続けます。しかしその後、解体され姿を消しました。初代新橋駅の駅舎も関東大震災で焼失し、現在はその跡地に鉄道歴史展示室「旧新橋停車場」が初代新橋駅を再現した姿で建てられています。

デジタルマーガレット」にて連載中の『チ・カ・ラ —天空の雪—』最新話はこちらからお読みいただけますので、是非、ご覧ください。


お知らせ

本日、5月15日から28日まで「風薫る5月!爽やか&幸せな恋、集めました!」のキャンペーンに『チ・カ・ラ』が参加しております。期間中『チ・カ・ラ』1巻が無料となりますので、この機会に是非、各デジタル書店にてお読みいただけると嬉しいです。

『チ・カ・ラ』は只今8巻まで発売中です。

デジタルマーガレットにて連載中の最新話はこちらからお読みいただけますので、是非、ご覧ください!

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お知らせ

本日5月1日から14日まで、デジタルマーガレットのキャンペーンとして『チ・カ・ラ』1巻が無料配信中です。

各デジタル書店からご覧いただけますので、まだの方は是非この機会にお読みいただけると嬉しいです!

『チ・カ・ラ』は1巻~8巻まで只今発売中です。

デジタルマーガレットにて連載中の最新話はこちらからお読みになれますので、是非、ご覧ください!


#近代建築 in 『チ・カ・ラ』⑧ 目白文化村(New!)

「目白文化村」は1922年(大正11年)6月に箱根土地株式会社によって分譲が開始された郊外の住宅地です。現在の新宿区に位置しますが、当時は「豊多摩郡落合村」という地名でした。

当時は、第一次大戦後の住宅難が深刻化し、郊外の住宅開発が進んでいた時期で、他方では「田園調布」の開発も進んでいました(翌年分譲開始)。

一枚目のイラストは、「目白文化村」に最初に建てられた住宅です。今見ても古さを感じない素敵な外観デザインです。

同年の3月から7月まで、上野で第一次世界大戦終結後の平和を記念する「平和記念東京博覧会」が東京府主催で開かれており、その博覧会の目玉となった「文化村」では、モダンで合理的な生活を提案する中流階層向けの住宅が展示されていました。「文化村」は今でいうモデルルームのような役割を果たし、そこに展示されたモダンな住宅と同様の洋風住宅が「目白文化村」にも建設され、新しい街並みを形成していきました。

千華羅と達道が未来の夢を語ったのはそんな場所です。

「目白文化村」の設備は、ガス、水道、下水はもちろんのこと、地下ケーブル式の電気設備、三枚目のイラスト↓に描かれているクラブハウスがあり、後にテニスコートと相撲柔道場も加わりました。現在の高級タワーマンションの共有施設に匹敵する充実ぶり。住みたいなぁ(笑)。今だったら同規模の都心の住宅街は、間違いなく超高級住宅街になるでしょうが、当時は超富裕者層向けではなく、中流以上の人々が買い求めたそうです(郊外の住宅街が超高級住宅街となっていくのは、震災後に富裕層の一部が被害が少なかった郊外の住宅地に移り住んだ後)。

現在「目白文化村」は存在しませんが、「田園調布」に建てられた大正時代の住宅は現存し「江戸東京たてもの園」に移築展示されていますので、興味のある方はぜひ遊びに行ってみてください。

なお、関東大震災前に分譲された「目白文化村」の住宅が、僅かな損害で済んだのは史実で、その後、被災者に支援を申し出たエピソード(『チ・カ・ラ—天空の雪—』22話)も史実を参考に描きました。

『チ・カ・ラ』は1巻から8巻まで発売中です。

デジタルマーガレット連載中の最新話はこちらからお読みいただけます。


お知らせ

今月も『チ・カ・ラ』を読んで下さった皆様ありがとうございます!

そして、デジタルマーガレットに応援メール下さった方、本当にありがとうございます!

 

本日「デジタルマーガレット」にて『チ・カ・ラ —天空の雪—』37話が公開されました。

こちらからお読みいただけますので、是非、ご覧ください。

 

『チ・カ・ラ』は1巻から8巻まで発売中です。

よろしくお願いいたします!


多摩湖 第一取水塔

久しぶりに多摩湖に行ってきました。

写真は村山下貯水池(多摩湖)第一取水塔(手前)と第ニ取水塔(奥)。

第一取水塔は大正14年7月完成。

ネオ・ルネッサンス様式の煉瓦造りで、重工なデザインのドーム屋根とアーチ窓が美しく、静かな湖面に映えていました。

東京都の「都選定歴史的建造物」です。


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