はけの森美術館

3  冬本番、すっかり出不精になっていますが、少し前の某日、ご近所の小さな美術館へ行ってきました。

 

はけの森美術館で開催中の「風景への視線-郡山市立美術館所蔵近代イギリス風景画展」です。

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開館10周年記念の展覧会でした。

 

府中の森美術館でリーフレットを見て、行きたい!と思っていたので、見に行けて良かったです。ジョン・コンスタブルの銅版画がお目当てでした。

他にもターナーやゲインズボロなど、イギリスの風景画を語る時、外せない画家たちの作品が。

『イラストレーティッド・ロンドン・ニュース』の特派員として幕末に来日したワーグマン等、日本とかかわりの深い画家の絵も。

ウィリアム・パーソンズの《箱根の秋》は、秋風にたなびくススキと青い空が平和で穏やかでした。

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こちらは図録。

小さな美術館の小さな展覧会でしたが、間近にゆっくりと作品を観ることができ、近代イギリス風景画の流れをたどれて面白かったです。


久保田一竹美術館&紅葉

本当に寒くなってきました!

もう、12月ですものね。

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ブログまんがにも描きましたが、先月訪れた、富士河口湖にある「久保田一竹美術館」の写真をアップします。

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別のシーズンに訪れたこともありますが、秋は本当に、お庭がきれい。

近くでは紅葉祭りが開催中でした。

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美しい紅葉の写真をアップします!

ぽかぽかと温かく、天候に恵まれた秋の一日でした。

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学士会館にてランチ会

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11月の某日、これまでに私がお世話になった担当さんや編集長、編集者さんが数名集まって、ランチ会を開いて下さいました。

楽しく懐かしい時間を過ごしました。

笑いが止まらないぐらい、面白い思い出話もありました。

お忙しい中、駆けつけて下さった皆様、本当にありがとうございました。

 

冒頭の写真は、会場となった学士会館のレストラン、ラタンの個室。

 

この、学士会館は私が以前から、訪れたいと思っていた、千代田区の近代建築のひとつです。現在は一部施設を除いて、学士会員でなくとも利用できます。

とても良い機会をいただいて、建物も堪能して帰りました。

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写真の向かって右側の4階建ての旧館は高橋貞太郎設計(昭和3年竣工)、向かって左の5階建て新館は藤村朗設計(昭和12年増築)。

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旧館のみ撮影。

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旧館の正面玄関(外まわり)。

ちょっと分かりにくかったんですが、学士会館の小冊子『建築物語』によると様式はセセッションのよう。セセッションの特徴が表れている入口。アーチはロマネスク風で、要石(頂部)にはオリーブの葉が刻まれています。全体的にはスッキリした、モダンなデザインですが、装飾部分に濃密に植物文様が用いられています。

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復元された大灯籠とスクラッチタイル(下の写真上部)の外壁。

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設計者の高橋貞太郎は日本の耐震工学を確立した佐野利器に学んでおり、学士会館は耐震・耐火の鉄筋コンクリート造り。関東大震災後の「震災復興建築」になります。

関東大震災を境に日本の建物は煉瓦造りからコンクリート造りに代わっていくのですが(このあたり、『チ・カ・ラ』の時に学びました)学士会館もその一つ。歴史を体感して帰りました。

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ラタンの広間の内装はチューダーゴシック。

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ステンドグラスが用いられている廊下。

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新館の軽やかな階段。

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旧館のセセッションスタイルの柱が囲む階段。

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人造石張りの柱。鋲を強調したデザイン。

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旧館正面玄関、真鍮製のドアノブと天井の植物モチーフの縁飾り。

 

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016流れた歳月を物語る床のタイルがなんとも言えない味わいでした。


秋晴れ!

01  某日、秋の湖畔。

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名月を見た翌朝は快晴でした。

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ここまでは、部屋の窓からの湖です。

 

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そして、これは、当ブログでは、おなじみのホテルロビーからの湖。

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これは、駐車場から・・・。

湖だけで、何枚写真を撮ったのか・・・。(笑)

 

この後、チェックアウトして美術館へ出発しました!

続きはまた。


箱根のmuseum巡り⑨ 「箱根ラリック美術館」(2)

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秋の箱根のmuseum巡り、「箱根ラリック美術館」を再訪してきました。

 

前回は駆け足で観た有料ゾーンの美術館。

ブログまんが④でも描きましたが、無料ゾーンでのんびり過ごしていたら、時間切れとなってしまい、あわただしく観ました。

なので、今回はゆっくり、ラリックの作品を観ることが目的でした。

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でも、やはり、先に腹ごしらえ(笑)

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そして、小川に掛かる橋を渡って、館内へ。

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アール・ヌーヴォーからアール・デコの時代を駆け抜けたルネ・ラリック。

二つの時代を生き抜くというのは、簡単なことではないと思うのですが、ラリックは時代の変化に、宝飾からガラス工芸へと表現の方法を変えながら対応していました。

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初めて訪れる美術館は、ざっと一巡りして観る程度でもいいそうです。

一度で終わらずに再訪して、訪れるたび、新たな発見をするのも美術館の楽しみ方。

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秋の「箱根ラリック美術館」の庭にはホトトギスが咲いていました。


箱根のmuseum巡り⑧ 「岡田美術館」

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ちょっと前ですが、「岡田美術館」に行ってきました。

ブログまんが⑤にも描きましたが、「岡田美術館」は箱根の小涌谷にあります。

2013年に誕生した、箱根では比較的新しいmuseumです。

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ガラスが光り、緑の影が映り込んでいますが、上の写真は、平成の風神雷神図、福井江太郎氏作の「風・刻」です。

「風神雷神図」といえば、俵屋宗達の代表作で尾形光琳や酒井抱一らに受け継がれてきましたが、岡田美術館の風神雷神は屏風絵ではなく壁画なので巨大です。

その「風・刻」を正面に観ながら、一休みできる足湯カフェ。

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ススキが見頃だった仙石原。

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夕日が綺麗でした。

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箱根のmuseum巡り⑦ 「星の王子さまミュージアム」(施設内)

秋の箱根のmuseum巡り、第二弾!

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春に行ったときはレストランのみしか行けず、宿題となっていた、「星の王子さまミュージアム」に入館してきました。

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敷地内は、サン=テグジュペリゆかりの地が再現されたテーマパークのように可愛らしい街並み。

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ファンの心をくすぐる仕掛けが所々に在りました。

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チャペルも可愛い!

サン=テグジュペリが、幼少時代を過ごしたお城にある教会を摸しているそう。

museumの展示ホールでは、サン=テグジュペリの写真や手紙、愛用品が展示され、ゆかりの場所や様々なシーンが再現展示され、彼の生涯が体感できるようになっていました。『星の王子さま』が誕生したいきさつも。

 

BGMや効果音が鳴っていたので、私は駆け足で観ましたが、もちろん、ゆっくり観るのがお勧め。

資料展示のみでなく、体感できる仕掛けがたくさんあり、子供も大人も楽しめる展示となっていました。

 

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ショップもあります。

レストランでは、ローズティで一服。

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こちらは、さまざまな国の言葉に翻訳された『星の王子さま』の一部。

大きさも表紙もいろいろあって、イメージが違います。

そういえば、日本語の本でも、本によって、書体や横書きor縦書き、イラストの位置など、細かな違いがあります。(以前、いくつか読み比べました)

各国の『星の王子さま』を見比べてみるのも楽しそう。

 

※9月5日のブログで、「星の王子さま」の《さま》が漢字の《様》になっていました。訂正してお詫び申し上げます。


箱根のmuseum巡り⑥ 「玉村豊男ライフアートミュージアム」

0「玉村豊男ライフアートミュージアム」に行ってきました。

春に続いて、秋の箱根、美術館巡りです。

夏と冬は、極端に動きが鈍くなる私、体調の良いこの季節にいろいろ活動しなくては。(笑)

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「玉村豊男ライフアートミュージアム」は、元箱根の「芦ノ湖テラス」内にある、湖畔の小さなmuseumです。「芦ノ湖テラス」にはストアやカフェもあります。

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お目当てのライフアートミュージアムは飾られている作品の一部を購入できるようなので、ギャラリーに近い印象の個人美術館でした。

気に入った絵があったのですが、ちょっと、簡単に手の出ないお値段だったのであきらめました。

でも、キッチンに欲しかったな~。

玉村さんがおっしゃるように、自宅にさりげなく飾ることができて、毎日の暮らしに潤いを与えてくれる、そんな瑞々しい作品たちでした。

 

テラス内のレストラン&カフェで一服。

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箱根の美術館巡り秋の部、スタートです。


「藤田嗣治展ー東と西を結ぶ絵画-」

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府中市美術館で只今開催中の「藤田嗣治展―東と西を結ぶ絵画―」に行ってきました。

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まずは、美術館の外のベンチでランチ(お弁当)を頂きました。

秋晴れでした。

空が高いなぁ。

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ベンチに先客。

トンボ数匹。

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「藤田嗣治展―東と西を結ぶ絵画―」は藤田嗣治の作品世界の全貌が展示されています。

ある時期の作品だけではなく、藤田の創作の軌跡が全て分かる展示となっていました。

藤田嗣治は好きな画家のひとりだったので、彼の作品も生涯も、ある程度知っているつもりでしたが、戦争画を観るのは初めてでした。

東と西、フランスと日本の狭間でこんなにも活躍し、これほど苦悩していたなんて…、いろいろと考えさせられました。

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このリーフレットの絵は戦争画の後に描かれた藤田の代表的な作品。

私は藤田が晩年に描き続けた、子どもの絵が大好きです。

「藤田嗣治展―東と西を結ぶ絵画―」は12月11日まで開催されています。

前期と後期で一部、展示の入れ替えがあるようなので、私もまた、後期に行きたいなぁ。

 

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そして、府中市美術館の公開制作、谷山恭子さんの作品、先月、観たときは、まだ製作途中だったのですが、完成していました。公開制作は制作過程が見られるので面白いです。

 

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さらに、アップしそこねていましたが、先月は常設展特集「燃える東京・多摩 画家・新海覚雄の軌跡」も観てきました。

 

府中市美術館、やっぱりいいな~。


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