学士会館にてランチ会

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11月の某日、これまでに私がお世話になった担当さんや編集長、編集者さんが数名集まって、ランチ会を開いて下さいました。

楽しく懐かしい時間を過ごしました。

笑いが止まらないぐらい、面白い思い出話もありました。

お忙しい中、駆けつけて下さった皆様、本当にありがとうございました。

 

冒頭の写真は、会場となった学士会館のレストラン、ラタンの個室。

 

この、学士会館は私が以前から、訪れたいと思っていた、千代田区の近代建築のひとつです。現在は一部施設を除いて、学士会員でなくとも利用できます。

とても良い機会をいただいて、建物も堪能して帰りました。

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写真の向かって右側の4階建ての旧館は高橋貞太郎設計(昭和3年竣工)、向かって左の5階建て新館は藤村朗設計(昭和12年増築)。

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旧館のみ撮影。

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旧館の正面玄関(外まわり)。

ちょっと分かりにくかったんですが、学士会館の小冊子『建築物語』によると様式はセセッションのよう。セセッションの特徴が表れている入口。アーチはロマネスク風で、要石(頂部)にはオリーブの葉が刻まれています。全体的にはスッキリした、モダンなデザインですが、装飾部分に濃密に植物文様が用いられています。

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復元された大灯籠とスクラッチタイル(下の写真上部)の外壁。

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設計者の高橋貞太郎は日本の耐震工学を確立した佐野利器に学んでおり、学士会館は耐震・耐火の鉄筋コンクリート造り。関東大震災後の「震災復興建築」になります。

関東大震災を境に日本の建物は煉瓦造りからコンクリート造りに代わっていくのですが(このあたり、『チ・カ・ラ』の時に学びました)学士会館もその一つ。歴史を体感して帰りました。

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ラタンの広間の内装はチューダーゴシック。

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ステンドグラスが用いられている廊下。

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新館の軽やかな階段。

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旧館のセセッションスタイルの柱が囲む階段。

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人造石張りの柱。鋲を強調したデザイン。

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旧館正面玄関、真鍮製のドアノブと天井の植物モチーフの縁飾り。

 

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016流れた歳月を物語る床のタイルがなんとも言えない味わいでした。


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