ミステリーツアー、最後の訪問先は、旧古河庭園。
庭園に薔薇が咲いてる時期じゃなくって残念。
でも、建物はオールシーズン威風堂々。
旧古河邸は大正時代の男爵(古河虎之助)邸です。
外観は立派な洋館ですが、
家族が集う二階には和室があるそうなんで、
日本人だな〜と、ちょっとほっとしました(笑)。
残念ながら、今回は館内には入れませんでしたが、
広大な敷地内の馬車道を通って行くと、
洋風庭園の向こうには日本庭園が・・・。
ミステリーツアーの「その1」は
実は、旧岩崎庭園(岩崎久弥邸)だったんですが、
岩崎邸にも日本庭園と和館があり、
洋館は、当時、迎賓館のように使われて、
普段は和館で生活していたそう。
和と洋が融合する邸宅。
和洋折衷住宅のルーツでしょうか?
住む人の事をちゃんと考えて、建築家が設計したんですね。
そう・・・。
もう、お分かりの方もいるかもしれませんが、
ミステリーツアーのテーマは、「コンドルゆかりの建物巡り」です。
ジョサイア・コンドルが関わった建物を巡ってきました。
コンドルは、明治時代に政府が雇った外国人建築家で、
「鹿鳴館」等、幾つもの当時の主要な建物を設計した人です。
明治10年、イギリスから来日。
工部大学校(現、東京大学工学部の前身の一つ)の専任教師となり、
辰野金吾や片山東熊、曾禰達蔵らを育てました。
コンドルの名前や彼が作った建物は知らなくても、
彼の弟子達の作った建物ならきっとみなさんご存知のはず。
例えば、辰野金吾は、現在の東京駅や日本銀行本店を設計したし、
片山東熊は、現、迎賓館赤坂離宮(建設当時、東宮御所)を設計。
それゆえに、コンドルは「日本建築界の父」と言われる人です。
今回私が巡った、コンドルのゆかりの建物は・・・。
その1 その2 その3 その4
・「その1」が『旧岩崎庭園』岩崎久弥邸の洋館(1896年)。
・「その2」が丸の内の『三菱1号館』(1894年)を
2010年に「三菱1号館美術館」として復元したもの。
・「その3」は『東京復活大聖堂』通称ニコライ堂(1891年)。
ただしこれは、ロシアで原設計がされたもの。
・「その4」は『旧古河庭園』古河虎之助男爵邸(1917年)。
個々の感想を書くと長くなるので止めます(笑)。
とても充実した時間旅行でした。
24才で来日したジョサイア・コンドルは、
日本人女性と結婚し、今も日本に眠っています。