『チ・カ・ラ—天空の雪ー』22話、お読みいただけましたでしょうか。

今回の近代建築 in『チ・カ・ラ』は、「旧帝国ホテル」です。

旧帝国ホテルは、現在の帝国ホテル(千代田区内幸町)と同じ敷地にありました。『チ・カ・ラ』に出てくる建物は、ライト館と呼ばれる新館、鉄筋コンクリートおよび煉瓦コンクリート構造、地上5階、地下1階の建物です。

フランク・ロイド・ライトの設計で大正12年8月末に全館落成しました。

初代帝国ホテルは明治23年に、外国人をもてなす場所を兼ねた国を代表する大型ホテルとして、鹿鳴館に隣接する現在の敷地に建てられました。しかし、大正時代に入り初代帝国ホテルは火災で焼失、別館で経営を続けつつ、建設が進められていた新館(ライト館)の全館落成が心待ちにされていました。

『チ・カ・ラ』の中でも出てきますが、新館の工期が長引いたこともあり、全館落成以前から、新館の完成した部分では営業が始まっていました。この中央玄関に、レトロな当時のタクシーで乗り付けるシーンが描きたいなぁと、思ったので…(続きは漫画をご覧ください)。

現在は、愛知県の明治村に帝国ホテル(ライト館)の中央玄関など一部が移築保存されています。

『チ・カ・ラ—天空の雪ー』は、デジタルマーガレットにて連載中です。12月は月に2回の更新となります。こちらからご覧になれますので、よろしかったら是非お読みいただけると嬉しいです。