東京都公文書館で開催中の企画展「江戸の地誌・絵図~その系譜をたどる」に行ってきました。

寛永9年(1632年)の刊記(現代の奥付にあるような情報が記されている)をもち、刊行された最古の江戸図とされている「寛永九年江戸図(武州豊島郡江戸庄図)」から始まって、次々と刊行されていった江戸の絵図が展示されており、江戸の町が完成されていく様子や、正確な測量が実施され絵図が精密になっていく様子、使いやすいように工夫されていく様子が分かり、面白かったです。

また、江戸の地誌は寛永20年(1643年)刊行の仮名草子「あずまめぐり(別称:色音論)」に始まって、寛文2年(1662年)の「江戸名所記」や延宝5年(1677年)菱川師宣挿絵の「江戸雀」などが展示されており、丁寧に描かれた江戸の景観や風俗が楽しく、全部読んでみたくなりました。

江戸後期のものでは、天保7年(1836年)の「江戸名所図会第十六」が圧巻で、浅草寺の全体像が細かく写実的に5枚続きの俯瞰図にびっしりと描かれており迫力満点でした。

江戸時代も、現代と同様に地図や旅行ガイドブック、名所巡りのようなものは人々に人気だったのだなぁと思う一方で、江戸時代に絵図と地誌の作成・普及が大いに進展したのは戦国時代が終わったことが一つの要因だったようなので、やっぱり平和は大事だなぁと改めて思い、平和を願いました。

展示を見終えて廊下に出たら…

大正時代の東京名所巡りの双六ができるコーナーが。

尾張町

銀座通り

日本橋

東京駅

日比谷公園にフランク・ロイド・ライトの帝国ホテル

『チ・カ・ラ』の舞台を双六で巡ってきました。

そして、東京都公文書館のロゴ画像は明治44年に架け替えられた日本橋の「麒麟」(橋の照明灯の飾りの像)だということに気が付いて思わずパチリ。

こうやって見ると改めてカッコイイ。

江戸の地誌と絵図を見に行ったのだけれど、何だか大正時代の『チ・カ・ラ』にもご縁を感じる訪問でした。

このロゴ画像とはまた別のものですが、東京都公文書館で明治44年に創刊された「東京市史稿」にも、現在まで、日本橋の麒麟をデフォルメしたデザインが表紙に採用し続けられているそうです。

『チ・カ・ラ』にも日本橋の麒麟、描かれていますので、是非、漫画の中で探してみてください。