やっと、暖かくなってきました。
お正月以来ほぼ冬眠状態(家に籠る日々)だったので、余り話題がありませんでしたが、博物館&美術館に数か所行きました。
「家具の博物館」と「村内美術館」に出かけた時の写真をアップします。
先ずは「家具の博物館」。
フランスベッド株式会社の創業者の発起によって開設され、今に至った博物館なので、フランスベッドの東京工場の敷地内にありました。大きな施設ではないですが、館内にびっしり様々なクラシックな家具が展示されていて充実していました。
平成13年まで大事に使われていた戦前の丈夫なクラッシックなベッドや…、
18世紀ごろのイギリスのラダーバックチェアと18世紀後期ごろのスペインのカップボード。
ラダーは「梯子(はしご)」の意味ですが、椅子の背もたれが確かに梯子みたいですね。
ウィンザーチェア。
17世紀後期にイギリスの地方の町屋や農家で使われ始めた挽物椅子。西部劇の中でよく見かける椅子に似ているのは、その後アメリカにも広がって開拓者たちが愛用したからだと知りました。ルーツはイギリスなんですね。
ゴシック期から20世紀初頭までの欧米のクラッシック椅子を縮尺1/5で再現したミニチュア椅子(菊池コレクション)は精巧で圧巻。
椅子が印象に残りましたが、日本のクラシカルな家具も美しかったです。
また行きたいな。
受付で「モダンチェアの先駆け展」の冊子を見つけたので、即、購入。『チ・カ・ラ』を読んで下さっている皆様には何故私がこれを買ったのかおわかりいただけたと思いますが、フランク・ロイド・ライトの旧帝国ホテルの椅子が表紙です。『チ・カ・ラ』では現存する当時の椅子を様々な角度で撮影していただいた写真や資料を見て描いたのですが、やっぱりこの角度が一番カッコイイな。
冊子は、今回の展示ではなく過去の展示のものですが、産業革命後の19世紀から20世紀初頭にかけての椅子の歴史が、分かりやすく書かれていて、楽しく学ばせていただきました。
続いては「村内美術館」
前回行ってから20年以上たっていますが…、当時バルビゾン派の絵画をたくさん見せて頂いた良い思い出のある美術館です。
今も、バルビゾン派、印象派、エコール・ド・パリを始めとする絵画も展示されていましたが、今回の目的は椅子や家具の展示です。
上の写真に写っているマッキントッシュの椅子やヤコブセンの椅子など、今でも愛され続けている名作の椅子たちを惚れ惚れと眺めてきました。展示品の中には座れる椅子もありました。
「ベルばら」の一コマのような、ロココ ルイ15世様式の椅子や、
日本の雅やかな家具もありました。
第3章「花鳥風月 日本の雅 西洋の華麗」では、西洋の曲線的で立体的な美と日本の直線的で平面的な美が対照的で面白く、それぞれに美しかったです。
家具と絵画のコラボレーションも美しかったです。
エントランスには、車の展示もありました。
クリーム色の車は、BMW イセッタ 300 export。
なんと、これ、フロントの部分がドアにもなっていて、向かって左のヘッドライトの右横にあるハンドルを持ってパカっと手前に開いて乗るという、面白い設計でした。
サイドにドアが無い車を初めて見たかも知れません。
最後に…、更新が少なかったにもかかわらず、今月も和田尚子の漫画を読んで下さった皆様、当サイトにお越しくださった皆様、ありがとうございました!