面白いものが届きました!
昭和初期の 絵葉書や地図など…。
祖父母が持っていたものです。
こちらは、帝国議事堂(国会議事堂)の竣工記念の絵葉書!
帝国議事堂は大正期に意匠設計を公募、当選案を参考に国が手を加えて建設が始まったのですが、その後の関東大震災や仮議事堂の火災で工期が伸び、ようやく昭和11年に完成しました。
完成を祝って花電車が出たようです。
絵葉書の袋の中には、大正13年に東宮殿下(昭和天皇)のご成婚を奉祝した、東京市市催花電車の絵葉書も入っていました。
鶴のつがいや夫婦岩など、婚礼をお祝いする飾り付けがされていた様子。
そして、昭和5年の帝都復興式典祭記念花電車の絵葉書も入っていました。
関東大震災の復興式典祭です。
この時は、東京市中が賑わったそうですが、花電車を見物する人々の様子が絵葉書の中にも見られます。
復興記念式典祭なので、花電車の意匠が、ビル群の立ち並ぶ様子だったりします。
右上の花電車はミラーボール???
最後は、昭和11年の新議事堂竣成祝賀花電車。
国会議事堂が花電車に乗っている…、今見ると、面白いです。
以上、5枚一組で、15枚入っていましたが、全てが、もともと「帝国議事堂竣工記念 花電車」絵葉書の袋に全て入っていたのかは、わかりません。
デザインが統一されているので、同じ袋に入っていたと考えていいように思いますが、それぞれ別々に買ったものを、祖父母が一つの袋にまとめて入れた可能性もあります。
花電車とは、主に路面電車を花などで装飾し、お祝い事の時に町中をパレードさせたもの。夜は電飾が施されていたので、さながら、エレクトリカルパレードみたいだった様子。
路面電車の姿が減った今、街で見かけることは、ほぼありませんが、祖父母が遺してくれた、レトロな絵葉書にその姿が残っていました。