灼熱ティータイム

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「中川一政美術館」日記に、
続けて湯河原の日記をつけようと思ったのだけれど、
お腹が空いたので、急遽ティータイム。

パンケーキを焼きました。

キッチンに明るい陽が差し込んで、
まぶしい程の快晴。

今日は、出かける予定も無いし
せっかくならカフェに行った気分で、
お庭の木陰でお茶にしよう・・・と、
サンデッキに準備。

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が・・・。

写真を撮って、食べようとしたら、

だらだら。どくどく。

あっという間に
汗が噴出して、灼熱のティータイムに・・・。

無理・・・。

慌てて部屋に戻りました。

ぐったり・・・。
トホホ・・。

体力消耗。油断大敵。恐るべき猛暑。


中川一政美術館

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7月某日、真鶴半島。

神奈川の景勝50選に選ばれた、名勝三ツ石。

崖の下まで降りられず岬から撮影。
うす曇の空でしたが、かえって、風情があったかも。

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岬の中ほどにある中川一政美術館を訪ねました。

97歳とご長寿の画伯でしたが、
とても90代で描かれたとは思えない
力強い筆遣いと色彩の絵が多数。

迫力のある福浦港の絵と
薔薇の絵
勢いのある魚の絵が印象的。

中川一政さんは油彩だけでなく
書や陶芸など、幅広く活躍なさった芸術家ですが、
21歳の時、最初に書いた絵が、
大正〜昭和初期の洋画家
岸田劉生さんに見出され、画家を志したそう。

美術館を訪ねていくと
画家達の交流の足跡を辿る旅にもなって楽しいです。

モダンな美術館でした。

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絵に描かれた「福浦」の港を訪ねた後、湯河原へ・・・。


ありふれた夕暮れ

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平凡な一日。
ありふれた公園の夕暮れ。

犬と散歩する御婦人。ジョギングする紳士。
ベンチでまったりの御老人。帰り道を急ぐ子供。
夕焼け空を見に来た私。

カルガモの赤ちゃん。
夕日で金色に光る緑。

先週、つかこうへいさんが亡くなられたという
ニュースを思い出しながら、日暮れの公園を歩いた。

差別のない社会を願って、『いつか公平に』というを願い込めて
ペンネームを「つかこうへい」にしたとニュースで報じていた。

お亡くなりになって、初めて知った。

つかさんはご自身の体験から
『人間は差別をする生き物だ』と何かの著書で語られていて、
遺骨は日本と韓国の間の対馬海峡に散骨してほしいと
遺言に書かれていたそう。

つかこうへいさんの作品は、
映画になった「蒲田行進曲」を観たのと、
本を数冊読んだぐらいでよくは知らない。

どんな作家さんだったのかもよく分からないのだけれど、
なぜか色々考えた。

人は横の繋がりだけでは生きていけない。
いや、生きていけない人がほとんどで、
たいていの人が横だけでなく、縦の繋がりの中でも生きている。

縦‐横。
四方八方を見渡して、自分の立ち位置を確認する。

どんなに平和主義の人でも、

「できれば、人より優位に立ちたい。
たまには優越感も感じたい。」
少しはそう思う。

多分、生き抜いていく為のそれは当たり前の本能。

でも、一つ間違えると、とてつもない過ちを犯してしまう本能。

そういう本能を人は誰しも生まれながらにもっている・・・。
と、私は感じている。

みんなが公平に生きる社会を望みながら、
時には、違う本能を自分の中にも見つけたりしてしまう。

でも、

人間は、・・・・いや、「自分」はそういう生き物だと、
ちゃんと知ることから、始まる何かがあると信じて、
未来を励ましたりしてみる。

「いつか公平に」

平凡な夕暮れ。

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青。

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ゲリラ豪雨が各地で酷い被害を出していますが、
被害に遭われた地域の方々、
お見舞い申し上げます。

ようやく、奄美地方が梅雨明けしたそうですね。
早く、各地に夏の青空が来ることを祈っています。

関東地方では、ここ数日良い天気が続いていますが、
まだ、梅雨明け宣言はされていないみたい。

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私は、暑くてちょっとバテていますが・・・。

この写真は7月某日。
お気に入りの場所で。


アートな日々

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横浜美術館で開催中の
「ポーラ美術館コレクション展」に行って来ました。

『印象派とエコール・ド・パリ』。

遥か昔に単位を取った「西洋美術史」を
思い出しながら・・・いや、昔過ぎて、思い出すのに苦労しながら、
復習。

印象派〜ポスト印象派、フォーヴィスム、キュビズム・・・。

「もっと新しい表現を」「科学的に」「野性的に」
「多角的に」「革新的に」「心のままに」「自由に」
「己のみの表現で」

どうしてそこまでして、新しい絵画を描こうとするのか、
キャンバスのこちら側、
私が立った位置に、立っていたはずである画家達に
問いかけてきました。

肯定とか、否定とか、
確信とか、迷いとか、一か八かとか、
嘆きとか喜びとか、いっぱいあふれていて、
ただ、圧倒されて帰ってきました。

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モネにセザンヌにスーラーにピカソにルノアールに
シャガールにユトリロにモディリアーニにetc・・・。

ポーラ美術館さんは凄いです。
オールスターそろってます。

この日は、混雑もせず、
ゆっくり観られて最高でした。

エコール・ド・パリ(パリ派)の
藤田嗣治さん、いいな〜。
凄くお洒落で、個性的。

あの時代に、パリの街角で、日本人の画家が・・・。
ロマンですね・・・。

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そして、別の日に東京・三鷹の美術館にも行きました。

アール・ヌーヴォーの代表的画家
アルフォンス・ミュシャの絵画展。

展覧会限定の画集を買いました。

アルフォンス・ミュシャは
ポスターやカレンダー、お菓子の包装など、
主に商業美術で活躍した事で有名です。

日本にもファンは多いと思うし(特に女性は)
日本の少女マンガにも影響を与えた画家だと思いますが、
晩年は故郷に戻って、
民族をテーマにした油絵の制作に没頭したそうです。

100年前の日本でも、ミュシャは大人気だったそう。
『白樺』や『明星』で、ミュシャっぽい挿絵や表紙が
流行っていました。

アール・ヌーヴォーの工芸品とかは、
作品によってはグロテスクなものもあって、
ちょっと苦手だったりする私ですが、
絵画、特にミュシャは優美で、最高です。

今月は、この他に
「けんちくのしくみ」展にも行きました。


『横浜三塔物語』

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梅雨です。

でも、この日も
とんでもなく晴れていました。

大気が雨で洗われているせいか、
それとも、青空を待ち望む気持ちが、
空をいっそう青く見せるのか。

とにかく、とんでもなく青い空の日でした。

21世紀の大さん橋。

現代建築も美しいな・・・。
いや、桟橋は、土木なのかな?

大さん橋には
「横浜三塔物語」のスポットのひとつがあります。

「横浜三塔物語」とは
同時に三塔(『ジャック』・『クイーン』・『キング』)
が見られる場所を全て巡ると願いが叶うという
都市伝説。

この日も三塔がしっかり見えました。

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庭園日和

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梅雨入りして、ジメジメ。
体調管理が大変な季節です。

でも、この日は庭園日和でした。

奥湯河原の旅館のような佇まいですが、
実はご近所の日本庭園の門。

ちょっぴりお散歩をしました。

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花菖蒲やアジサイが見頃でした。

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いいな・・・。日本情緒。

近いうちに、本当に湯河原に
行きたいな・・・。(温泉に入りたい。暑いけど。)

湯河原といえば、西村京太郎さんの
記念館があるらしいですね。

只今、湯河原情報を収集中。

それにしても、現役の作家さんでありながら
大きな記念館を建ててしまうなんて
凄いな〜。
さすが、大人気作家。

私も見習ってこのブログをもうちょっと何とかしないと・・・。

日記以外のコンテンツの充実を・・・。
頑張って更新します・・・。
・・・そのうちしたいと思っています・・・・。

明日は、NHK教育 『グラン・ジュテ 〜私が跳んだ日〜 』を見なくっちゃ!
日本介助犬協会事務局長の高柳友子さんが出演されるそう。

『Flower〜フラワー〜』の取材に協力していただいた
シンシアやエルモ、木村佳友さんもちょこっとテレビに映るらしいです。

「グラン・ジュテ」は女性にお勧め。
私も好きで時々見ている番組です。

輝いて活躍している女性の
人生の分岐点、飛躍のきっかけを追う番組。

楽しみ!。


クラシックホテル

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軽井沢、後編。

軽井沢は久しぶりだったので、
旧軽井沢あたりも散策しました。
木造の可愛い観光会館を出発。

『ショー記念礼拝堂』
『日本基督教団軽井沢教会』
『つるや旅館』

お馴染みの
旧軽井沢の町並みを観た後、

三笠通りの落葉松並木を抜けて
重要文化財『旧三笠ホテル』へ・・・・。

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森の中に佇むクラッシックホテル。

明治38年に竣工。
アメリカで設計を学んだ岡田時太郎の設計。
木造純西洋式のホテル。
でも、これも、全て日本人の手で造られています。

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もう少し早く(明治時代に)生まれて、
三笠ホテルの営業中に宿泊してみたかったな・・・。

日を改めて、
他にも『軽井沢タリアセン』の中にある
国の登録有形文化財の『明治四十四年館』(旧軽井沢郵便局)
旧朝吹山荘『睡鳩荘』
有島武郎別荘『浄月庵』
等にも行きました。

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のんびり滞在しつつ、
色々観てきました。

でも、行き損ねたところも多数・・・。

我が家と軽井沢を・・・、いや、世界中とを、
『どこでもドア』で繋げて下さい、ドラえもん。


『旧中込学校』

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近代建築の中で、面白いのは、『擬洋風建築』。

外国人の建築家、
あるいは、日本人でも妻木頼黄や、辰野金吾のように、
正規の西洋建築を学んだ建築家達が
建てた西洋建築とは別に、
日本人の棟梁や職人達が見よう見まねで立てた
洋風建築を『擬洋風建築』と言う。

現存しなくて残念だけど、明治初期に建てられた
『第一国立銀行』の
威勢のよさったら、もう、天晴れな感じ。

『旧中込学校』(明治8年落成)も、『第一国立銀行』より、
規模は小さいけど存在感は凄い。
最も古い擬洋風の学校建築の一つだ。

「西洋建築の建て方なんか知らねーよ。
知らねーけど、俺達にだって、似たようなものは造れらー」

て、言ったかどうか知らないけど、
腕に自信のある棟梁達が、
文明開化の風に乗ってやてきた西洋建築を
見よう見まねで自ら建てていった。

都市の西欧化を進めていた、
政府の指導も万全には届かない
民間や地方の街で。

なので、『擬洋風建築』は、正規の西洋建築とは違って、
和と洋が絶妙に入り混じっている。

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『旧中込学校』の
八角形の塔の天井には、方位図がかかれ、
それぞれの方角に、八方の山の名前が記されている。

そして、山の名前の外側に、東京等、国内の都市の名前。
さらに、その外側には外国の都市の名前が記されている。

子供達は、決して肉眼では見えないけれど、
きっと、見える気がして、塔の上から遥か遠く、
行ってみたい国の方角をワクワクしながら眺めたんだろうな。

都会から離れた村の子供達にも、
文明開化を肌で感じさせ、
この空が世界に繋がっている事を
教えようとした、当時の大人達の心意気を感じる。

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私が行った日は、地元の小学生達が、
先生に連れられて、写生に来ていた。

こんな学校が我が町に残っているなんて誇りだよね。

見に来られてよかった。


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