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風が日に日に冷たくなってきましたが、
木々が美しく色付いてきています。

府中市美術館の
「バルビゾンからの贈りもの」展に行って来ました。

バルビゾンというのは
フォンテーヌブローの森の中にある村の名前です。
主にそこで自然をテーマに描いた
画家達のことをバルビゾン派といいます。

今から150年〜200年程前の当時、
風景画は新しいジャンルだったようです。

ルソーやミレーの絵がありました。

展覧会ではフランスのバルビゾン派に学んで、
自然を描いた日本の風景画家たちの絵も数多く展示されていました。

彼らは、武蔵野の地にバルビゾンの面影を感じ、
風景を描き留めたそう。

100年前に、バルビゾンと武蔵野が
絵画で繋がっていたなんて、
知らなかった!

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バルビゾン派に学んだ、
日本人画家によって描き出された
武蔵野の風景は驚きの連続でした。

今なら姉妹都市になるんじゃないかと思うぐらい、
バルビゾンと武蔵野の村の景色が重なっていて・・・。

「なぜ、バルビゾンに着物姿の人が?
あ、違う、これは武蔵野の森だ・・・」と
確認しながら絵を見ました。

武蔵野の森って、昔は本当に豊かな森だったんだな・・・。
フォンテーヌブローの森にも負けない大自然。

美しい・・・。

年々、道路や宅地に変わって、
消えていく緑を見続けていると、
東京に武蔵野の森があったことすら忘れてしまいそうですが・・・。

美術館を出ると、色づいた桜の木。

100年後にもこの木は残さなきゃと、強く思って帰りました。
まだ、武蔵野の森の面影が残っているうちに。
跡形も無く消え去って、
過ぎ去った風景になってしまわないように。

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