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今日は、午後から「セザンヌ主義」を観に美術館に行きました。
連休明けで、昨日までの混雑が嘘のように、
美術館はすいていて、静かでよかったです。

セザンヌはいわずと知れた西洋画家の巨匠。
「近代絵画の父」と呼ばれるように、キュビスムの誕生に
大きな影響を与えたとも言われる画家で、今回の展覧会は、
セザンヌの絵だけではなく、ピカソやモディリアーニ等、
セザンヌの影響を受けた画家達の絵も展示されるという内容でした。


私が、注目したのは、セザンヌに影響を受けた日本人の画家達。
岸田劉生や安井曾太郎、森田恒友、佐伯祐三など、
セザンヌに影響を受けた日本の洋画家達の絵も多く展示されていました。

彼らの活躍の多くが大正時代。
明治以降、政府の欧化政策にともなって、芸術の分野でも、
西欧からの影響を受けるようになった日本ですが、
セザンヌは明治末期から、大正時代にかけて、
日本でも知られるようになります。

文芸誌「白樺」や、パリに留学した画家達によって、
セザンヌの技法や理念は伝えられ、
大正時代の日本の画壇にも大きな影響を与えたようです。

面白かったのは、日本画家の中にも、
セザンヌの影響を受けていた画家がいたこと。
ゴッホは日本の浮世絵に影響を受けていたそうですが、
洋画と日本画が相互に影響しあっていたんだな〜と、
絵に国境はないんだな〜、と、感激。
巨匠達の飽くなき美への好奇心と探究心にも感銘しました。

今回は絵画の世界で大正時代に
ちょっことタイムトラベルしてきました。